胃がんは手術で治すのがメイン
がんというものは、放置しておくとどんどん増殖してしまう一方であり、それを防ぐためには、がん細胞を体内から取り除くことが一番の方法です。胃がんの場合、手術によりがんの病巣を取り除いてしまうのがもっとも確実になります。
進行型のがんには転移もありますが、手術により周囲の組織を含めて取り除くことが有効な手段になります。病巣のまわりには、目に見えないほどの小さながん細胞が散らばっている可能性があるためです。
手術の際には、取り除く範囲と後遺症の軽さのバランスも大切になってきます。胃を切除しても決定的なダメージは受けませんが、切除する範囲が大きくなればなるほど、それだけ手術後の負担も重くなります。
がんを残さずに取り除くには広い範囲を切除することが確実ですが、手術後の生活や後遺症のことも考えなければならないのです。
それでは、手術以外の治療はおこなわれていないのかといえば、そうではありません。手術によりがんを取り除くことが難しいと判断された場合には、抗がん剤による化学療法、放射線療法などを試すこともあります。ただ、胃がんの場合、手術以外の方法で根治させることは楽ではありません。
早期の胃がんの場合でも、見つかれば早めに手術する方針となっています。がんの進行するスピードは予測できないためです。同じ早期胃がんでも、進行が10年単位のものときわめて遅いものも確認されているようです。
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