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胃の病気:急性胃炎

急性胃炎は、様々な原因で、胃の粘膜に炎症をおこす病気で、急激に発症します。

浮腫、出血、潰瘍を起こしていることもあります。

潰瘍は粘膜の欠損が下の層に進んで、陥没した状態です。

みぞおちのあたりの急激な痛みなどがあり、検査の結果、胃の粘膜に異常が認められ、急性胃炎、急性潰瘍をともなうものを急性胃粘膜病変といいます。

内視鏡検査が普及し、粘膜の様子を詳しく観察できるようになりました。ストレスとAGMLには関係があるとされています。

症状

心窩部痛、胃部膨満感、むかつき、嘔吐、吐血、下血


原因
原因として、アルコールの飲みすぎ、医薬品、化学的毒物、放射線、細菌、食中毒、ピロリ菌などがあります。インフルエンザなどの感染症、急性化膿性胃炎、アレルギー性胃炎、ストレスなども原因となります。

ストレスが胃の粘膜を荒らす原因のひとつは次のように考えられています。

ストレス刺激が脳に伝わると、脳から胃酸の分泌を促す信号が送られ、胃の運動を盛んにします。さらに、胃粘膜の血流が減少します。正常な状態では、粘液などが粘膜を保護する力を持っています。しかし、このような状態では、粘膜保護作用が減少し、粘膜が荒れてしまうと考えられています。


検査
内視鏡検査胃粘膜の状態を観察します。不整形、地図状のびらんや潰瘍が見られる特徴があります。

薬物療法
むかつき、嘔吐がひどければ、食事を取らず点滴による栄養補給を行います。また、胃酸分泌を抑える薬、胃粘膜を修復する薬などで治療をします。出血がある場合は止血剤を用います。状態や治療によりますが、比較的早期に治ります。




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胃の病気:胃潰瘍

潰瘍は胃の粘膜の下にある筋層まで傷つく状態です。胃潰瘍には、急性胃潰瘍と慢性胃潰瘍があります。急性胃潰瘍は、浅い不整形の潰瘍やびらんが多発し、慢性胃潰瘍は、円形で単発する傾向があります。ほとんどは早期に治りますが、再発を繰り返すこともあります。40~50歳代に多く発症します。

<症状>
食後少し時間が経過すると心窩部痛、背中の痛みが起こり、軽食をとると軽快する傾向にあります。このような症状は、潰瘍の活動期に起こり、治癒期には無症状です。潰瘍の増悪期には、食後や空腹時を問わず痛むことがあります。高齢者では胃潰瘍の出血が、心筋梗塞や狭心症の引き金になることもあります。

<原因>
胃酸の消化作用によって、自分の粘膜が攻撃されるために起こります。胃粘膜を守る働き(表面上皮と粘液)と胃粘膜を攻撃する力(胃液中の胃酸やペプシン)のバランスがくずれ、攻撃側が優位になった状態によるものです。
また、胃潰瘍の70~90%でヘリコバクター・ピロリ菌が発見されています。

<検査>
X線造影検査
潰瘍の輪郭、潰瘍のまわりの粘膜・胃壁の様子を観察します。

内視鏡検査
潰瘍の状態を観察し、病気がどのレベルまで進んでいるか観察します。

<治療>
生活習慣の改善過労やストレスを避けます。出血や胃痛など症状のひどいときは、禁酒、禁煙また、胃酸の分泌を促進する食べ物(焼肉、コーヒー、濃い紅茶や緑茶、アルコール、強い香辛料)をひかえるようにします。脂肪性の食品や繊維の多い食べ物は、消化に負担がかかるので、避けるほうが賢明でしょう。同時に食事時間が不規則にならないように注意します。

薬物療法
胃酸の分泌を抑え、胃の粘膜を修復する薬剤により治療します。
ヘリコバクター・ピロリ菌に感染し、再発を繰り返している場合には、胃酸分泌を抑制する薬と2種類の抗生物質を使用した「ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法」が行われています。完治した後も再発を防ぐため、胃酸の分泌を抑制する薬や胃粘膜を修復する薬を継続してのみます。

手術
出血性の潰瘍の場合は、内視鏡的止血法が多く行われるようになっています。そのため、従来の外科的治療は激減しています。




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胃の病気:胃下垂

胃が正常な位置より常に下がっている状態を胃下垂といいます。

おなかの壁の脂肪不足や腹部圧力が低下している痩せ型の人におこります。

多くは胃の動きが低下し、胃の働きが弱った状態を伴っています。

先天的な素因によるところが大きく、必ずしも病気とはいえませんが、暴飲暴食、過労、ストレスなどが引き金になって胃の働きが弱り症状が現れやすくなります。

体型とも関係があり、一般に女性に多く見られます。胃下垂になると食べたものが胃の中に正常より長くたまった状態になり、消化に負担がかかります。

一般に自覚症状はないことが多いのですが、胃部膨満感や上部腹痛、少量の食事で満腹感を感じる、食後の胃のもたれやむかつきを感じることがあります。


X線検査
��線にて胃の位置を確認します。胃下垂の場合は、骨盤腔内まで下がった胃が確認されます。

胃下垂は体質的なものなので、多くの場合、治療の必要はありません。暴飲暴食、過労、ストレスを避けてバランスのとれた食事をとり、過度に熱いものや冷たいものはなるべくひかえます。

薬物療法
胃腸機能調整薬、消化酵素剤などを使用することもあります。




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胃の病気:アニサキス

アニサキスの成虫はクジラなどに寄生する寄生虫です。幼虫はオキアミを経てサバ、アジ、イワシ、イカなど様々な魚に寄生して感染幼虫になります。

日本人は魚を生で食べる習慣があるので、他の国の人に比べて、感染率が高くなっています。人の体内に入った幼虫は成虫にならずに、胃や腸で好酸球性肉芽腫という病変をおこします。

予防は火を通して魚を食べることです。また、マイナス20度以下で24時間以上冷凍すればアニサキスの幼虫は死滅するので、冷凍保存されたものを食べると安全です。

症状
生の魚を食べた6~9時間後に嘔吐や腹痛が起こります。これらの症状は治まりますが、10日くらいで、胃壁や腸壁に好酸球性肉芽腫ができます。
幼虫が消化管の壁に穴をあけると激しい腹痛がおき、重症になります。


原因
アニサキスが寄生した魚の生食

検査
血液検査:
血清反応でアニサキスの有無を診断します。

内視鏡検査:
胃や腸内に好酸球性肉芽腫やアニサキスの有無を直接調べます。

X線:
アニサキスを直接探します。

治療
手術:
初期であれば内視鏡で虫体を摘出(てきしゅつ)します。肉芽腫は2ヵ月程度で、自然に治ります。




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胃の病気:萎縮性胃炎

萎縮性胃炎は、胃が老化して粘膜が薄くなった状態です。

内視鏡で見ると粘膜が薄くなって、下の血管が薄く透き通って見えてきます。子どもの肌と中高年の肌に明らかな違いがあるのと同じで、ある程度の老化は誰にも避けられません。

単なる老化とは別に、ピロリ菌に感染していると慢性活動胃炎を起こし、さらに委縮性胃炎へと進んでいくことが判明してきました。

自然治癒は難しいのですが、ピロリ菌を除菌すると回復してきます。ですから、ピロリ菌に感染しているかどうかの検査を受けて、陽性であれば除菌をおススメします。


ピロリ菌①感染経路・除菌方法

慢性胃炎
 萎縮性胃炎には、軽度、中等度、重度と段階があり、重度になると、そこから胃ガンが発生するリスクが高くなってきますから、定期検診だけは欠かさないようにしましょう。

 日常生活での注意点は、萎縮性胃炎の状態では、消化液の分泌が少ないため、できるだけ胃に負担をかけない食生活を心がけてください。1日3回の規則正しい食事、脂っこいものなど消化の悪いものや香辛料など刺激の強いものは控えめにすることが大切です。





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胃の病気:胃肉腫

胃肉腫の症状
胃肉腫は胃の粘膜下に腫瘍が発生する病気で、胃肉腫の約2/3が「悪性リンパ系胃肉腫」、約1/3が「胃平滑筋肉腫」と言われています。

悪性リンパ系胃肉腫は悪性のリンパ腫が発生する病気です。症状は食欲不振、吐き気、痛み、吐血や下血、体重減少があります。

自覚症状から診断することは困難で、胃癌との見分けがつきにくい病気です。原因ははっきりとは判明していません。

胃平滑筋肉腫は良性のリンパ腫が胃粘膜の下に発生する病気です。

「平滑筋」とは自律神経の作用で収縮する筋肉のことで、中でも胃平滑筋にある腫瘍は大きくなると、胃の粘膜を突き破って悪性腫瘍に変わりやすいです。

貧血や吐血をするほと悪化しないと症状に気付きにくいのも特徴です。

ピロリ菌が原因で胃肉腫になることはないものの、ピロリ菌が存在すると胃肉腫を誘発するとされています。


胃肉腫の治療
胃肉腫は消化管X線検査や内視鏡検査で発見できます。内視鏡で観察と同時に組織を採取し、良性か悪性の判断をします。

腫瘍が大きくなると、胃のしこりに触れることができますが、胃の粘膜を破って潰瘍を作るまでは、症状は自覚できずに胃潰瘍のような激痛もありません。

悪性リンパ系胃肉腫の治療では、悪い部分を残さないように切除術を行うのが基本です。その時期や細胞の種類によって、ピロリ菌の除菌や抗がん薬を併用した化学療法が選択されることもあります。

胃平滑筋肉腫の治療では放射線療法が無効のため、こちらも悪性リンパ系胃肉腫同様に切除術が主体となります。

手術でも腫瘍を取りきれないこともあり、死亡率の高い腫瘍です。5年生存率は10~30%とも言われています。

放っておくと悪化して死亡する可能性が高いので、緊急に処置をしないといけません。




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胃の病気:胃リンパ腫

胃の悪性疾患ではがんについで多い病気です。

それでも胃がんの1/20以下の発生率で、まれな病気といえます。

胃のリンパ装置が腫瘍化し、進行すると全身に転移し生命を奪います。潰瘍を作るもの、隆起が目立つものなどいろいろな型があり、細胞の診断も癌より難しく、確定診断には専門医の知識と経験が必要です。

症状としては潰瘍を作るタイプでは胃痛、胸やけなどがありますが、無症状のものが少なくありません。

治療の基本は早期に発見して外科的に胃を全て切除します。

最近はピロリー菌と関連するものがあり、ピロリー菌を薬で殺すことで治るリンパ腫があることが分かってきています。




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胃の病気:胃切除後症候群

胃切除後症候群の症状
胃切除後症候群は胃の切除後に食事に障害が起きる病気で、胃の手術を受けた人が食事を始めてから数時間のうちに発症します。

原因は手術によって胃を取り除いたため、食べ物を貯める機能が欠如することです。

胃で消化されない食べ物や濃い糖分が、急速に小腸に行くために、小腸の運動や血液循環に異常をきたしやすくなります。

基本的にはめまい、動悸、全身倦怠感、失神発作、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が起こりやすいです。

胃切除後症候群にはダンピング症候群、小胃症状、食事性障害、逆流性食道炎、吻合部潰瘍などの総称でもあります。

食べる量が減り、体重減少や栄養不足による貧血や低血圧が見られることが多いです。

胃切除後症候群の治療
食事は胃が回復してきたらジュースや流動食は避け、高タンパク、高カロリー、高栄養素の食事を摂取します。

特定の食品を食べると気持ちが悪くなることがあります。例えば、カルシウムが不足しがちなので牛乳が摂りたいのですが、下痢をすることも多いです。

このときは必ず温めて飲む、料理に牛乳を使用する、ヨーグルトやチーズで代用するといった工夫をします。

食後は安静して、食物がゆっくり移行するようにします。重症の場合は再手術をすることもあります





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胃の病気:急性胃拡張

急性胃拡張の症状
急性胃拡張は胃に内容物が停滞して、急性的に胃の容積が拡大する病気です。食事後にお腹が張る膨満感にも用いられるケースもありますが、正式な急性胃拡張とは言えません。

体は口から肛門に食べ物を送り出すように動いていますが、急性胃拡張になると胃の筋肉の動きが麻痺して、胃が膨らんだ状態になります。

胃の中の食べ物を腸に押し出すことができずに、胃の中に食べ物が貯まる極めて危険な状態です。腸に流れていたものが胃に逆流してくることもあります。

症状は腹部膨満感、嘔吐、脱水によるショック症状が起こります。

嘔吐も頻発に少しずつ溢れるようになり、容易には止まりません。緑褐色の液体を大量に吐き出し、時間が経つと黒褐色のものを吐きます。

水分と電解質を大量に失うために、無欲状態、痙攣なども起こります。

放置すると胃が巨大化して、他の臓器を圧迫したり、呼吸ができなくなったりします。


急性胃拡張の治療
腹部のレントゲン検査で拡張した胃のガス像を簡単に確認することができますが、負担が少ない腹部超音波検査でも拡張した胃がわかります。

急性胃拡張は原因を見つけることが治療につながりますので、血液検査や尿検査、胃内視鏡検査も実施されます。

急性胃拡張が激しい場合は即時に胃の中に溜まっている内容物をチューブで吸引し、外に出してあげます。

さらに電解質の補整、タンパク質の補給、血糖のコントロールも行います。処置後は禁食で胃腸を安静にして、点滴で経過を見ます。

以前は死亡率が60~70%とも言われていましたが、現在では病気の発見が早く、適切な治療が行われれば、ほとんど治癒します。

胃癌などのために食物やガスの停留が起こることが多いですし、肺炎や急性伝染病などの重症感染症、脊髄損傷、腹部外傷、腹部のギプス包帯固定後などでも発症します。




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胃の病気:悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は、リンパ球ががん化した悪性腫瘍でまれな病気です。

人間の体には血管と同じようにリンパ管が全身にありますが、リンパ管の中には細菌やウイルスと戦うリンパ球を含んだリンパ液が流れています。

リンパ節はリンパ管に沿って、全身、特にわきの下、首、足の付け根などに存在し、リンパ液を貯蔵したり濾過したりしています。悪性リンパ腫では、全身のリンパ節が腫れたり、臓器に腫瘤ができます。

胃に発生するリンパ腫にはB細胞リンパ腫、MALT(マルト)リンパ腫があります。


B細胞リンパ腫:
エイズや臓器移植後など免疫の働きが著しく低下した状態で発生します。リンパ球にはT細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)があり、それぞれT細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、NK細胞リンパ腫があります。B細胞リンパ腫は低悪性度リンパ腫です。


MALTリンパ腫:
B細胞リンパ腫の1つで低悪性度です。唾液腺、甲状腺、消化管などの粘膜に関連するリンパ組織に発生します。ヘリコバクター・ピロリ菌という細菌と関連しているといわれています。


びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
日本人に多い中悪性度のリンパ腫です。小腸、大腸に発生するリンパ腫の中で最も多いリンパ腫です。


バーキットリンパ腫
小腸や大腸に発生し、若年者に多く発生する高悪性度リンパ腫です。バーキットリンパ腫は卵巣や乳腺で発症することもあり、多くの患者さんで腹部に巨大腫瘤を伴います。

わきの下、首、足の付け根などのリンパ節が腫れます。一般に痛みはありません。全身に拡がった場合は体重減少、寝汗、発熱、全身の倦怠感などの症状がでます。


生検
腫れたリンパ節など病巣の組織の一部をとりだし、病理組織検査によって顕微鏡で悪性リンパ腫であるかどうか、また、悪性度を調べます。


X線検査、CT検査、超音波検査、MRI検査:
病巣部位がどこまで拡がっているかを調べます。


血液検査:
白血球、赤血球、血小板の数値の変動および腎臓、肝臓の機能を調べて治療に耐えられるかどうか判断します。


化学療法:
抗がん剤を用いてリンパ腫細胞を殺す治療法です。通常個々のリンパ腫に対して感受性の高い薬を数種類組み合わせて2~3週間単位で投与します。


放射線療法:
悪性リンパ腫は放射線に感受性が高いといわれています。放射線療法のみの治療、または、化学療法と組み合わせた治療を行います。


造血幹細胞移植:
正常な血液を回復させる移植法です。全身に放射線を照射した後、赤血球、白血球、血小板などのもとである「造血幹細胞」を移植します。移植された造血幹細胞からは新しい健康な血球ができます。事前に自分の幹細胞を凍結保存しておき移植する方法と、兄弟や他人から骨髄移植する方法があります。標準的な治療法で効果がなかったり、再発した場合に、造血幹細胞移植を併用して化学療法の効果をあげる方法などが試みられています。




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胃の病気:急性胃炎

急性胃炎は、様々な原因で、胃の粘膜に炎症をおこす病気で、急激に発症します。

浮腫、出血、潰瘍を起こしていることもあります。

潰瘍は粘膜の欠損が下の層に進んで、陥没した状態です。

みぞおちのあたりの急激な痛みなどがあり、検査の結果、胃の粘膜に異常が認められ、急性胃炎、急性潰瘍をともなうものを急性胃粘膜病変といいます。

内視鏡検査が普及し、粘膜の様子を詳しく観察できるようになりました。ストレスとAGMLには関係があるとされています。

症状

心窩部痛、胃部膨満感、むかつき、嘔吐、吐血、下血


原因
原因として、アルコールの飲みすぎ、医薬品、化学的毒物、放射線、細菌、食中毒、ピロリ菌などがあります。インフルエンザなどの感染症、急性化膿性胃炎、アレルギー性胃炎、ストレスなども原因となります。

ストレスが胃の粘膜を荒らす原因のひとつは次のように考えられています。

ストレス刺激が脳に伝わると、脳から胃酸の分泌を促す信号が送られ、胃の運動を盛んにします。さらに、胃粘膜の血流が減少します。正常な状態では、粘液などが粘膜を保護する力を持っています。しかし、このような状態では、粘膜保護作用が減少し、粘膜が荒れてしまうと考えられています。


検査
内視鏡検査胃粘膜の状態を観察します。不整形、地図状のびらんや潰瘍が見られる特徴があります。

薬物療法
むかつき、嘔吐がひどければ、食事を取らず点滴による栄養補給を行います。また、胃酸分泌を抑える薬、胃粘膜を修復する薬などで治療をします。出血がある場合は止血剤を用います。状態や治療によりますが、比較的早期に治ります。




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胃の病気:胃潰瘍

潰瘍は胃の粘膜の下にある筋層まで傷つく状態です。胃潰瘍には、急性胃潰瘍と慢性胃潰瘍があります。急性胃潰瘍は、浅い不整形の潰瘍やびらんが多発し、慢性胃潰瘍は、円形で単発する傾向があります。ほとんどは早期に治りますが、再発を繰り返すこともあります。40~50歳代に多く発症します。

<症状>
食後少し時間が経過すると心窩部痛、背中の痛みが起こり、軽食をとると軽快する傾向にあります。このような症状は、潰瘍の活動期に起こり、治癒期には無症状です。潰瘍の増悪期には、食後や空腹時を問わず痛むことがあります。高齢者では胃潰瘍の出血が、心筋梗塞や狭心症の引き金になることもあります。

<原因>
胃酸の消化作用によって、自分の粘膜が攻撃されるために起こります。胃粘膜を守る働き(表面上皮と粘液)と胃粘膜を攻撃する力(胃液中の胃酸やペプシン)のバランスがくずれ、攻撃側が優位になった状態によるものです。
また、胃潰瘍の70~90%でヘリコバクター・ピロリ菌が発見されています。

<検査>
X線造影検査
潰瘍の輪郭、潰瘍のまわりの粘膜・胃壁の様子を観察します。

内視鏡検査
潰瘍の状態を観察し、病気がどのレベルまで進んでいるか観察します。

<治療>
生活習慣の改善過労やストレスを避けます。出血や胃痛など症状のひどいときは、禁酒、禁煙また、胃酸の分泌を促進する食べ物(焼肉、コーヒー、濃い紅茶や緑茶、アルコール、強い香辛料)をひかえるようにします。脂肪性の食品や繊維の多い食べ物は、消化に負担がかかるので、避けるほうが賢明でしょう。同時に食事時間が不規則にならないように注意します。

薬物療法
胃酸の分泌を抑え、胃の粘膜を修復する薬剤により治療します。
ヘリコバクター・ピロリ菌に感染し、再発を繰り返している場合には、胃酸分泌を抑制する薬と2種類の抗生物質を使用した「ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法」が行われています。完治した後も再発を防ぐため、胃酸の分泌を抑制する薬や胃粘膜を修復する薬を継続してのみます。

手術
出血性の潰瘍の場合は、内視鏡的止血法が多く行われるようになっています。そのため、従来の外科的治療は激減しています。




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胃の病気:胃下垂

胃が正常な位置より常に下がっている状態を胃下垂といいます。

おなかの壁の脂肪不足や腹部圧力が低下している痩せ型の人におこります。

多くは胃の動きが低下し、胃の働きが弱った状態を伴っています。

先天的な素因によるところが大きく、必ずしも病気とはいえませんが、暴飲暴食、過労、ストレスなどが引き金になって胃の働きが弱り症状が現れやすくなります。

体型とも関係があり、一般に女性に多く見られます。胃下垂になると食べたものが胃の中に正常より長くたまった状態になり、消化に負担がかかります。

一般に自覚症状はないことが多いのですが、胃部膨満感や上部腹痛、少量の食事で満腹感を感じる、食後の胃のもたれやむかつきを感じることがあります。


X線検査
��線にて胃の位置を確認します。胃下垂の場合は、骨盤腔内まで下がった胃が確認されます。

胃下垂は体質的なものなので、多くの場合、治療の必要はありません。暴飲暴食、過労、ストレスを避けてバランスのとれた食事をとり、過度に熱いものや冷たいものはなるべくひかえます。

薬物療法
胃腸機能調整薬、消化酵素剤などを使用することもあります。




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胃の病気:アニサキス

アニサキスの成虫はクジラなどに寄生する寄生虫です。幼虫はオキアミを経てサバ、アジ、イワシ、イカなど様々な魚に寄生して感染幼虫になります。

日本人は魚を生で食べる習慣があるので、他の国の人に比べて、感染率が高くなっています。人の体内に入った幼虫は成虫にならずに、胃や腸で好酸球性肉芽腫という病変をおこします。

予防は火を通して魚を食べることです。また、マイナス20度以下で24時間以上冷凍すればアニサキスの幼虫は死滅するので、冷凍保存されたものを食べると安全です。

症状
生の魚を食べた6~9時間後に嘔吐や腹痛が起こります。これらの症状は治まりますが、10日くらいで、胃壁や腸壁に好酸球性肉芽腫ができます。
幼虫が消化管の壁に穴をあけると激しい腹痛がおき、重症になります。


原因
アニサキスが寄生した魚の生食

検査
血液検査:
血清反応でアニサキスの有無を診断します。

内視鏡検査:
胃や腸内に好酸球性肉芽腫やアニサキスの有無を直接調べます。

X線:
アニサキスを直接探します。

治療
手術:
初期であれば内視鏡で虫体を摘出(てきしゅつ)します。肉芽腫は2ヵ月程度で、自然に治ります。




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胃の病気:萎縮性胃炎

萎縮性胃炎は、胃が老化して粘膜が薄くなった状態です。

内視鏡で見ると粘膜が薄くなって、下の血管が薄く透き通って見えてきます。子どもの肌と中高年の肌に明らかな違いがあるのと同じで、ある程度の老化は誰にも避けられません。

単なる老化とは別に、ピロリ菌に感染していると慢性活動胃炎を起こし、さらに委縮性胃炎へと進んでいくことが判明してきました。

自然治癒は難しいのですが、ピロリ菌を除菌すると回復してきます。ですから、ピロリ菌に感染しているかどうかの検査を受けて、陽性であれば除菌をおススメします。


ピロリ菌①感染経路・除菌方法

慢性胃炎
 萎縮性胃炎には、軽度、中等度、重度と段階があり、重度になると、そこから胃ガンが発生するリスクが高くなってきますから、定期検診だけは欠かさないようにしましょう。

 日常生活での注意点は、萎縮性胃炎の状態では、消化液の分泌が少ないため、できるだけ胃に負担をかけない食生活を心がけてください。1日3回の規則正しい食事、脂っこいものなど消化の悪いものや香辛料など刺激の強いものは控えめにすることが大切です。





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胃の病気:胃肉腫

胃肉腫の症状
胃肉腫は胃の粘膜下に腫瘍が発生する病気で、胃肉腫の約2/3が「悪性リンパ系胃肉腫」、約1/3が「胃平滑筋肉腫」と言われています。

悪性リンパ系胃肉腫は悪性のリンパ腫が発生する病気です。症状は食欲不振、吐き気、痛み、吐血や下血、体重減少があります。

自覚症状から診断することは困難で、胃癌との見分けがつきにくい病気です。原因ははっきりとは判明していません。

胃平滑筋肉腫は良性のリンパ腫が胃粘膜の下に発生する病気です。

「平滑筋」とは自律神経の作用で収縮する筋肉のことで、中でも胃平滑筋にある腫瘍は大きくなると、胃の粘膜を突き破って悪性腫瘍に変わりやすいです。

貧血や吐血をするほと悪化しないと症状に気付きにくいのも特徴です。

ピロリ菌が原因で胃肉腫になることはないものの、ピロリ菌が存在すると胃肉腫を誘発するとされています。


胃肉腫の治療
胃肉腫は消化管X線検査や内視鏡検査で発見できます。内視鏡で観察と同時に組織を採取し、良性か悪性の判断をします。

腫瘍が大きくなると、胃のしこりに触れることができますが、胃の粘膜を破って潰瘍を作るまでは、症状は自覚できずに胃潰瘍のような激痛もありません。

悪性リンパ系胃肉腫の治療では、悪い部分を残さないように切除術を行うのが基本です。その時期や細胞の種類によって、ピロリ菌の除菌や抗がん薬を併用した化学療法が選択されることもあります。

胃平滑筋肉腫の治療では放射線療法が無効のため、こちらも悪性リンパ系胃肉腫同様に切除術が主体となります。

手術でも腫瘍を取りきれないこともあり、死亡率の高い腫瘍です。5年生存率は10~30%とも言われています。

放っておくと悪化して死亡する可能性が高いので、緊急に処置をしないといけません。




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胃の病気:胃リンパ腫

胃の悪性疾患ではがんについで多い病気です。

それでも胃がんの1/20以下の発生率で、まれな病気といえます。

胃のリンパ装置が腫瘍化し、進行すると全身に転移し生命を奪います。潰瘍を作るもの、隆起が目立つものなどいろいろな型があり、細胞の診断も癌より難しく、確定診断には専門医の知識と経験が必要です。

症状としては潰瘍を作るタイプでは胃痛、胸やけなどがありますが、無症状のものが少なくありません。

治療の基本は早期に発見して外科的に胃を全て切除します。

最近はピロリー菌と関連するものがあり、ピロリー菌を薬で殺すことで治るリンパ腫があることが分かってきています。




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胃の病気:胃切除後症候群

胃切除後症候群の症状
胃切除後症候群は胃の切除後に食事に障害が起きる病気で、胃の手術を受けた人が食事を始めてから数時間のうちに発症します。

原因は手術によって胃を取り除いたため、食べ物を貯める機能が欠如することです。

胃で消化されない食べ物や濃い糖分が、急速に小腸に行くために、小腸の運動や血液循環に異常をきたしやすくなります。

基本的にはめまい、動悸、全身倦怠感、失神発作、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が起こりやすいです。

胃切除後症候群にはダンピング症候群、小胃症状、食事性障害、逆流性食道炎、吻合部潰瘍などの総称でもあります。

食べる量が減り、体重減少や栄養不足による貧血や低血圧が見られることが多いです。

胃切除後症候群の治療
食事は胃が回復してきたらジュースや流動食は避け、高タンパク、高カロリー、高栄養素の食事を摂取します。

特定の食品を食べると気持ちが悪くなることがあります。例えば、カルシウムが不足しがちなので牛乳が摂りたいのですが、下痢をすることも多いです。

このときは必ず温めて飲む、料理に牛乳を使用する、ヨーグルトやチーズで代用するといった工夫をします。

食後は安静して、食物がゆっくり移行するようにします。重症の場合は再手術をすることもあります





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胃の病気:急性胃拡張

急性胃拡張の症状
急性胃拡張は胃に内容物が停滞して、急性的に胃の容積が拡大する病気です。食事後にお腹が張る膨満感にも用いられるケースもありますが、正式な急性胃拡張とは言えません。

体は口から肛門に食べ物を送り出すように動いていますが、急性胃拡張になると胃の筋肉の動きが麻痺して、胃が膨らんだ状態になります。

胃の中の食べ物を腸に押し出すことができずに、胃の中に食べ物が貯まる極めて危険な状態です。腸に流れていたものが胃に逆流してくることもあります。

症状は腹部膨満感、嘔吐、脱水によるショック症状が起こります。

嘔吐も頻発に少しずつ溢れるようになり、容易には止まりません。緑褐色の液体を大量に吐き出し、時間が経つと黒褐色のものを吐きます。

水分と電解質を大量に失うために、無欲状態、痙攣なども起こります。

放置すると胃が巨大化して、他の臓器を圧迫したり、呼吸ができなくなったりします。


急性胃拡張の治療
腹部のレントゲン検査で拡張した胃のガス像を簡単に確認することができますが、負担が少ない腹部超音波検査でも拡張した胃がわかります。

急性胃拡張は原因を見つけることが治療につながりますので、血液検査や尿検査、胃内視鏡検査も実施されます。

急性胃拡張が激しい場合は即時に胃の中に溜まっている内容物をチューブで吸引し、外に出してあげます。

さらに電解質の補整、タンパク質の補給、血糖のコントロールも行います。処置後は禁食で胃腸を安静にして、点滴で経過を見ます。

以前は死亡率が60~70%とも言われていましたが、現在では病気の発見が早く、適切な治療が行われれば、ほとんど治癒します。

胃癌などのために食物やガスの停留が起こることが多いですし、肺炎や急性伝染病などの重症感染症、脊髄損傷、腹部外傷、腹部のギプス包帯固定後などでも発症します。




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