早期胃がんの症状と治療

胃の粘膜は5層に分類されており、内側から粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜下層、漿膜となっているのですが、粘膜や粘膜下層にとどまっているものを早期胃がんと呼び、筋層よりも深く浸潤しているものを進行性胃がんと呼んで区別しています。

当然ながら、浸潤が浅い方が初期症状に近い状態で、治療がしやすく、再発することなく良好な予後を期待することができます。手術によって治癒させる場合もありますが、より体への負担が小さくて済む内視鏡的治療によって病巣を切除することができる場合もあり、通常は入院期間も1週間以内です。回復が早いため、社会復帰をするまでの期間を短縮することができます。

もっとも、早期胃がんであれば必ず内視鏡的治療の適用になるわけではなく、原則として病変が粘膜にとどまっていて直径2cm以内の場合が対象となります。内視鏡的治療が行えない場合には手術を行いますが、この場合、再発は1割から2割の患者さんに見られます。転移が始まってしまうと、再発率が高まりますので、早期に発見・治療を行うことが大切です。

一般に、早期胃がんは無症状であると言われることが多いのですが、顕著な兆候ではなくても、みずおちのあたりに違和感を覚えることや、胃のもたれ、食欲不振を感じることがあり、こうした状態が継続することがあります。

小さな病巣に限局している場合には、内視鏡的治療で取り除くことができますし、手術にしても切除範囲を狭く設定し、術後の後遺症や機能障害を小さく抑えることができます。しかし、リンパ節へ広がっている場合には、手術の際に周囲のリンパ節を一緒に切除するリンパ節郭清を行わなくてはならなくなります。もっとも多く見られるのはリンパ節への転移ですが、範囲が狭ければ、手術で取り除いて治癒させることもできます。しかし、範囲が広がってしまうと、手術では対処できなくなり、治癒が困難になります。

早期胃がんの病巣は、わずかに盛り上がっているか、くぼんでいるだけです。さらに詳しく分類すると、隆起型、表面隆起型、表面平坦型、表面陥凹型、陥凹型に分けられます。進行の仕方が違うため、これらの分類がされています。浸潤が進んで進行性になってしまう前に治療を行うことが大切です。


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