ピロリ菌の感染率は、衛生状態のよくない地域ほど高くなっています。ハッキリとした感染経路はわかっていませんが、井戸水や湧水、食べ物などと何らかの関係があることが指摘されています。ピロリ菌は、免疫力が低い5歳以下の子どもに感染することがわかっています。
日本での感染率は、戦前戦後の衛生状態の悪い時代に幼少期を過ごした高齢者ほど感染率が高く、60歳以上の世代では約80%となっています。しかし、衛生状態のよくなった現在では若者の感染率は低下します。
ピロリ菌に感染した人のすべてが、胃・十二指腸潰瘍を発症するというわけではなく、ピロリ菌感染者のうち、胃・十二指腸潰瘍を発症するのは2~3%となっています。
日本での消化性潰瘍の患者数およそ80万人中、ピロリ菌感染者は胃潰瘍で約70%、十二指腸潰瘍で約90%であることがわかっており、ピロリ菌と胃・十二指腸潰瘍には深い関係があると考えられています。
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