胃がんは、日本において、発症率の高いがんの1つです。
その理由として、高塩分の食事が考えられます。
とくに、塩魚や漬物といった塩分の高い食事は、胃の粘膜に負担をかけてしまいます。
少し前の北陸や東北では、胃がんの患者さんが、非常にたくさんいらっしゃいました。
それは、この地方特有の食生活にありました。
この地域は、冬が長く、雪におおわれているため、食物を塩漬けにする習慣がありました。
現在は、新鮮な野菜や果物が年中食べられるので、そのようなことはありませんが、以前は、塩分をたくさん使用した食品が、テーブルに並ぶことが多くあったため、このような状況でした。
胃がんは、食生活との関わりが大きく、食生活を見直すことで、予防も可能です。
最近の研究では、野菜や果物の摂取が、胃がん予防に有効であるというデータもあります。
これらの野菜や果物に含まれるβカロチンやビタミンC、ビタミンEなどが、細胞に傷がつくのを防いでくれます。
そして、冷蔵庫の普及が、食べ物を塩漬けにしなくても良くなり、新鮮な野菜や果物が、年中手に入るようにもなりました。
このように、高塩分の食事は、とくに胃がんに関しては、ハイリスクになっています。
少しでも、塩分を控える食事に切り替え、さまざまな種類の野菜や果物を食べることが、胃がん予防につながります。
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