ピロリ菌の検査には、内視鏡検査が必要な検査と内視鏡検査が必要でない検査との2つに分けられます。
除菌治療を行う場合には、除菌の前と、潰瘍治療の後1ヶ月以上あけた後に検査をします。
内視鏡を使って行う方法
迅速ウレアーゼ試験
胃粘膜を採取し試験薬に入れて薬の色の変化で判定します。速く判定できますが的確に組織をとらないと偽陰性となることがあります。
出されます。検査が簡単で精度が高く、優れた方法です。
鏡検法
粘膜を採取し染色標本を作製し顕微鏡で菌の有無を判定します。偽陰性となる可能性がありますが、胃の粘膜の状態(萎縮の程度や腸上皮化生の有無など)が分かります。
内視鏡を使わずに行う方法
尿素呼気試験 (UBT)
検査用のお薬を飲み、吐き出された息を調べる検査法です。菌のもつ酵素により尿素が分解され、二酸化炭素が呼気として排出されます。検査が簡単で精度が高く、優れた方法です。
血清、尿抗体検査
血液や尿検査で菌に対する抗体を調べます。過去に感染したことがあるかどうかが分かります。除菌後陰性化するまで1年以上かかることがあり、除菌の成否を早く知りたい時には適した検査法ではありません。
糞便抗原検査
便中に排泄されるピロリ菌の抗原を直接検出する侵襲のない検査法で、現在の感染の有無が判定でき除菌前の感染診断に優れた方法です。
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