胃がんの遺伝性はスキルス性胃がんにおいて指摘されています。
スキルス性胃がんとは、筋層から外側にかけてできてしまうもので、リンパ液や血液からほかのリンパ節、臓器への転移が進行しやすい進行がんと言われています。
胃がんの遺伝性とは、スキルス性胃がんにかかりやすい家系であるということです。
胃がんに関係する遺伝子はいくつかありますが、そのなかでもCDH1遺伝子の働きに、スキルス性胃がんとの関係性が指摘されています。
本来たんぱく質を作り出すはずのCDH1遺伝子が、胃の内部で突然変異をしてがん細胞化してしまうことにより、胃の中に広がってしまうのです。
そしてこのCDH1遺伝子の突然変異をする性質が、胃がんが遺伝と言われる原因ではないかと考えられています。
遺伝子以外にも、食生活の面から胃がんになりやすい家族、家系はあります。
胃がんの原因である喫煙、熱い食べ物、辛い食べ物を多く摂る生活を送っている場合です。
家族全員が胃がんの原因とも言われるこのような食生活、習慣も何年も続けていれば、胃がんになる可能性は蓄積され続け、胃がんが発症してしまうことになります。
胃がんを招く原因は、遺伝的なものと、食生活や習慣にあると考えられています。
家族や親戚にスキルス性胃がんにかかったことがある方がいる場合には、人間ドックや健康診断などで定期的に自分の身体の調子を確認するとよいでしょう。
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